2008年4月10日木曜日

突然変異の白エビ?


さて、皆さんは良く耳にするヘテロとかホモとか優勢遺伝子、劣勢遺伝子の影響に付いて考えたことがお有りでしょうか?これらは少々難解で御座いまして何も劣性遺伝だから出来が悪いとかじゃなくて交配によって出現する“可能性”を解かりやすく表したものなんですよ。ところで質の高いインブリードは質の低いシュリンプの遺伝子の占める割合を減らす意味があるのですが‥。
望ましい特徴を持った優秀なシュリンプが血統表に多く重複して現れることにより、子孫にその特徴が伝わる可能性が高くなるインブリードの遺伝学的な効果はホモ接合体を増やすことであるのです。同じ祖先が血統表に多く現れれば現れるほど、その祖先から伝わった遺伝子型はホモ接合体になる確率が高くなる。インブリードはアウトクロスよりも遺伝子の組み合わせの数が少ないため、アウトブリードよりも祖先の性質を伝えやすい。遺伝的に均一になりやすく、特徴をつかみやすいのですが‥時の有名ディスカスブリーダーであるドイツのマンフレッド・ ゲーベル氏は早い時期からインブリードの危険性に付いて警鐘を鳴らしていたんです、昨今よく観察される「白エビ」などは突然変異なんかじゃなくてインブリードの弊害そのものなんですね、わかりやすく例えれば、人の場合3等親以内の結婚は法律で禁止されています、これは意味がありまして、非常に似通ったDNAを有するもの同士が婚姻することにより悪い意味での劣勢遺伝が現れるのを防ぐ為でもあるのです。 
それではホモ遺伝子がすべて望ましい性質を持ってるのかと言えばそうでは無くて望ましくない性質がインブリードによって表に出てくることがあるわけなんですよ。(以前は相手の良い優性遺伝子によって隠されていた劣性遺伝子がホモ型になり、表現される場合)また劣性遺伝子による遺伝病になる可能性が高くなりシュリンプの場合だと個体の小型化や色落ちが早かったり遺伝的に均一になりやすく(長所でもあるが)勢いが弱い近交弱勢、繁殖力が弱いとか酷い場合は寿命が短い場合もあるのです

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